ITゼネコン

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パンダがまだまだ駆け出しの小僧だった頃の話し、
某電機メーカーに外注として入り込んで、ATM(自動料金受払機)のアプリを作っていた頃
50人ばかりの下請けが机を並べている部屋の一角
窓のそばの一番良い場所に、どっかりと陣取っているグループがいました

彼らは一日中、トランプをしたりしながら遊び暮らしていたんです
(少なくともパンダにはそう見えていました)

こっちは一日中設計書を横目に機械語でプログラミング、机上デバック、図書作成で
ヒーヒー言っているのに

後で聞いたことなのですが、
彼らは基本設計などを行っている、やっぱり外注さんなんですけど
今のシステムの中身がわかっているのは彼らだけなんで(元請けにもいない)
普段遊んでいるとしても、契約が切れないとのことでした
で、独立して数人の会社を作って楽しく暮らしいるとのこと

土木・建築産業で職人とかが独立して、人に指図されずに楽しく暮らしいる
全く同じ構図だな~ぁ、パンダの目にはそう映っていました

あの頃は、彼らのようにならないとと思いながら仕事をしていたもんです

時代は流れて、あれから20年ほどたった今
色々なものがWindowsやUNIXベースになり、いわゆるオープン化してくる中で
彼らはいったいどうなったんでしょうか?
なんてなことを思うことが時々あります


先日、ふとしたことで某国策企業のお仕事に絡む機会がありました
通信販売システムを刷新したいので
業務をよくわかっているコンサルタントをということでお声がけを頂いたのですが
実際にふたを開けてみると・・・

某国策企業の担当者(お役人)は、業務のことも、システムのこともよくわからない
ITゼネコン(NECとか、富士通とか、日立とか、NTTデータとか)はとんでもない金額を提示して、
導入は赤字でも、運用でぼろもうけ作戦の出来レース
挙げ句の果てに、訳のわからない入札資格とかがあって
外資の息がかかっているパンダチームがつけるいる隙間なんてこれっぽっちも見えませんでした
(構築では赤字だけど、運用を含めたトータルで黒字に、なんてへ理屈は海外だと法律違反)

日本の皆さん

ここ何年かは箱物行政に対する風当たりが厳しくなっているのはご存じですよね
ゼネコン(General Contractor)をはじめ、そのしたに連綿とつながる下請け、孫請け企業は
狙い撃ちされて青息吐息、瀕死の状態、ゼネコンですら突然倒産

でも大丈夫、お役人はちゃんと(自分たちだけ)逃げ道を準備していました
今は箱物よりもシステム物の方が予算の総額が多いらしいですよ
職人さんたちが簡単にPGをできるようになるわけではないですが
少なくともお役人さんたちだけはセーフ

中身はよくわからないけど、導入費用が一番安いITゼネコンに発注しておいて
その後は私企業では考えられないほどの高額な運用費用に税金と借金をジャブジャブ投入
下請け、孫請け企業と自分たちを潤し続けている

こんなことを繰り返しているから、日本のITは国際競争力を失って孤立

来年は国民総生産で中国に抜かれる予定です
(ちなみに一人あたりではシンガポールに数年前に抜かれています)

世界でも上位、アジアでなら不動の一位なんてのは過去の話になってきました
政権交代、遅すぎたのかも・・・

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このページは、ぱんだが2009年11月27日 13:58に書いたブログ記事です。

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